鳩時計 修理しました

  

以前から欲しいと思っていた鳩時計、入手しました。 しかも珍しいカレンダー付き。 木部分の程度は良く、金属部分も大きなダメージはない模様、ただ汚れはすごい。 この時点で判っている不具合は  1、錘を巻くことができず、上げた錘はズルズルと落ちてしまう。  2、時報が鳴らない。 3、カレンダーが1度に2~3日分回ってしまう。

 

  

早速分解。 仕掛け時計は補機を動かすアームが沢山出ているので、それらを外すのが大変。(入れるのはもっと大変) 中の鳥は可哀相なくらいホコリまみれ。

 

  

ムーブメントの表と裏。 時報の鳴らない原因は時報をスタートさせるラッチの爪が磨り減っていた為であった。 カレンダーが2~3日多く回ってしまうのは、日付ドラムの押さえバネが弱っていた為に、0時の日送り時にドラムが勢いでルーレットしてしまっていた。

 

  

鎖の滑車の逆回り止めバネが折れている、この為に錘が落ちてしまうようだ。 とりあえずゼンマイ板で同じ形状のものを作って半田で留めて様子見。 最終的にはピアノ線で補修。

 

  

鎖の錆と汚れが凄いのでベンジンを入れた瓶で漬け置き洗い。 同じく、ムーブメントもベンジンで丁寧に洗う。 鳩時計はゼンマイもテンプも穴石もないので、歯ブラシ使って丸ごとドブ漬け洗いで十分かと。

 

  

綺麗になった部品。 鳩と日付ドラムは洗剤で洗い、カレンダーの台座は錆び落とししたのちラッカーでペイント。 外本体は木製ワックスで磨く。 ↑鳩の写真をクリックすると鳩が動きます。

 

  

正時になると蓋が開き鳩が出てきて羽根を開いて上下運動し、同時に左右2つのふいごをアームで交互に引くことによりカッ・コーと鳴き声を発する、よく出来た仕組みである。 ちなみにカッコー笛を鳴らすふいごは紙製。

 

時報の調整も終りようやく完成。 鳩時計の中身は懐中と比べたらかなり荒っぽい造りなのにも関わらず、想像以上に精度が良い(週/2分以下) ゼンマイと違い錘式はトルクが常に一定、振り子は姿勢差がない為に精度が安定している思われる。

2つある錘のうち左が時計用、右が時報用。 チェーン長さは2m近くあるが、それでも24時間しか持たない。 ←つまり本体はかなり高い位置に設置しないとならな い。  動力は錘を重くしてチェーンを短くするか、錘を軽くしてチェーンを長くするかしかないのだが、錘の重量を上げることは機械への負担も大きく、本体 が壁からの落下の危険も増すので、長いチェーンを使うしかないようである。

余談  どうしてカッコーと鳴くのに”鳩”時計なのかと思ったら、かっこうは別名”閑古鳥”と呼ばれ、商売上忌み嫌われたかららしい。 英語ではそのまんまcuckoo clock(カッコー時計)である。

弐号 の紹介

時計、テレビ、PC、冷蔵庫、洗濯機、家、車、船、飛行機、なんでも修理しますが、カメラだけは修理できません。
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